なぜ北海道・・!!?

 別の機会でもお話しましたが、随分前から漠然と考えていたことの一つに還暦を迎えたら桜前線を追いかけ、日本列島を旅してみたいという思いがありました。
 さくらの花を追いかけて沖縄から稚内まで日本列島を北上し、生活の拠点をキャンピングカーに置くというものです。
 こんな曖昧かつ漠然とした思いがありましたが現実は厳しく、まだリタイアできる環境でもなく今なお時間的な制約を受け続けています。
 
 還暦を迎える前年2006年、おもちゃのようなキャンピングカーと出会い、限りない魅力を感じさっそく手に入れました。のんびり過ごす時間も大事だと発想の転換をさせてくれるきっかけでもありました。
 
 還暦には赤いちゃんちゃんこを着てお祝いをする・・という話を聞きます。あれだけは勘弁して欲しい・・と思っていたこともあり、このキャンピングカーに思い切って還暦色を施し旅は始まります。

【利尻島にて】

 というわけで今回の旅のパートナーは赤いチビキャンピングカー名付けて「還紅」です。同乗者は家内・・旅程はすべて車を使い、北海道小樽港を起点にします。小樽への往復は舞鶴-小樽間を就航する新日本海フェリーを利用します。
 小樽から北に進路をとり稚内まで足を進め、稚内港からフェリーに乗り継ぎ日本最北端の島、礼文島、利尻島に立ち寄り、再び稚内に戻って宗谷岬からオホーツク海沿岸を走り、北海道の岬を巡りながら小樽まで戻る計画です。

【突風の襟裳岬】

 今回の総移動距離は5500km近くになりました。その多くがフェリーでの移動ですからフェリー代に相当費用がかかります。しかしこの費用対効果は絶大で実に快適な船旅が待ち受けていました。
 事前の噂によると日本最北端の礼文島は花盛りだそうで、一度は行く価値があると聞かされ楽しみが加速しました。
 
 今回使った愛車「還紅」の装備は、超ヘビー級になってしまいました。旅立ちの前日、大きな負荷を少しでも軽くしたいと思いエンジンオイルを交換しました。小さなエンジンに過酷な走りを強いる今回の旅は、人よりも愛車「還紅」の負担がもっとも大きいのです。労りながら旅をともにしたいと思いました。もちろん洗車とワックスがけをしたのは言うまでもありません。オイルも高価ながら夏に強いものを入れました。

 北海道は3度目になります。初めて訪れた地は登別と札幌。この時は飛行機で、そして2回目の函館は個室寝台列車の旅・・・今回は家から車・・とそれぞれ異なる手段の北海道いりとなりました。
 さあ、旅の始まりです・・よろしければ最後までお付き合いください。
 

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