アンテナを作ろう  〈キット編〉

ミズホ通信のループアンテナキットを試してみました
 
 中波の受信にはループアンテナが最適です。
これは、秋葉原を歩いたときハムショップのロケットで、在庫処分とばかりに2500円で売られていた、ミズホ通信のループアンテナのキットを買い、ホームセンターで買った木を組んで作ったものです。
 国内最強のループ式中波アンテナとして評価が高いミズホのアンテナも、最近は受注生産となっています。プリアンプ部は別としてアンテナは簡単な構造なので自作することをお勧めします。

 要するに1次側のL1と2次側のL2を適当な枠に巻いただけの簡単なものです。どんな作り方をしても、再現性も良く高性能なアンテナです。
ただ巻き数によっては、中波バンドから外にはみ出すこともありますのでその点は注意が必要です。

 このアンテナは圧倒的にノイズに強いのが特徴でワイヤー系のアンテナでは太刀打ちできない快適な受信が可能です。
 
 このアンテナキッとは、バリコンBOXと呼ばれるマッチィングボックスに、L1用ワイヤー26mと、L2用5mそして出力結合ケーブルと結束バンドだけのものです。
 
 あとは絶縁物に好きな形にワイヤー巻くだけでいいのですが、この巻きかたの工夫で若干の性能が変わることがあります。

 このキットはすでに製造が終わったものを在庫処分でたまたま見つけたものですが、ワイヤーは正方形に巻いたり三角形でも、もちろん円形でも構いませんが、一辺の長さを統一する方が効率も良く好結果が期待できるようです。

 唯一とも言えるこのアンテナキットは、まだ市場にあるようですがやがて姿を消すのは残念です・・
 別に構造的にむつかしいものではないので、パーツさえあればどうにでももなりますが、ポリバリコンの入手が難しいかも知れませんが古い方なら、エアバリコンが眠っているかも知れませんね・・
 
 
 ループアンテナには指向性があります。この自然の摂理はいかんともしがたいもので、ご覧のようにマンションの8階ベランダに出したり引っ込めたりと色々実験しました。

マッチングBOXの中味は実に簡単です。2連のポリバリコンは不可欠のものです。
 中波ラジオは500khzから1605khzまでの周波数をカバーしなければならず、その為にバリコンで同調をとる必要があります。
 アンテナ線は、木枠に巻くのが一番手頃ですが、今回は穴をあけてワイヤーを通しました。
 やり始めて馬鹿な事をしたと思ったのはご想像の通り、30m近い電線を通す事の面倒くささです。気がついたときは時既に遅しでした。しかし、その点、外れることはなく耐久性も向上します。
例え100円程度の材木でも、やはり塗装をすることは大切です。


三つ作ってみました。

 これは、L1、L2の巻き数を色々試しながら
作ったものです。
一回目は同調点が高い方にあっていました。
 木枠に巻いたものです。指向性などは余り
効果的ではありませんが、ラジオを箱の中に
置くなど、工夫によって遊び心充分な
アンテナになるかも知れません。

 自作3点揃い踏みですが、こんなものばかり
作っているとやがてベランダが一杯になり
どうしようもなくなるでしょう・・

これらは実験の結果、やはり都市型ノイズには
強いですね・・



 アンテナの実験は測定器よりも、とにかく
つないでみる事から始まります。

友人からせしめた、ヒースキットの
アンテナ切り替え機を使って、
エイヤっとばかりに聞き比べます。
このあたりは、送信用でないだけに
気軽に遊べます。