クラブ説明会は、ホテルグランドビスタで 1996(H8)/12/27  モネとじゃれ合っています。ふとモネの手に触れるたび、不思議な思いにかられます。まさにモネの手は、人の手なのです。指先のツメ先にまで人の優しさを感じます。盲導犬は、生後45日に兄弟犬と別れパピーウォーカーに託されます。家族の一員として育てられ「自分は人間で、人間は信頼にたるべきものだ。」と言う思いと、使用者の「盲導犬は、自分の身体の一部だ。」という実感が一体となった時、まさしく二人は、一個の人間に なるのです。でもこの人間は、身体の一部がやけに毛深く、シッポ、フリフリになることもありますが、決して噛んだり吠えたりすることはありません。  兵庫県盲導犬協会のユーザーの会である、グッドクラブの定例会場を探していたところ、神戸ライオンズクラブの伊庭さんが、ホテルグランドビスタの岸本社長を紹介して下さいました。神戸葺合ライオンズクラブのメンバーでもある岸本社長は、「地域福祉に役立つなら。」と快くホテルの一室を提供して下さいました。  グッドクラブは、多くの人々との親睦を深め、メンバー自身も研修を重ねつつ、地域社会への盲導犬アピール活動を展開します。また、盲導犬貸与申請者の皆さんへの応援もしたいと考えています。  第一回例会なので、全員が自己紹介をしました。ウインク斎藤さんは、「ウインクの大学生活も3カ月になり、やっと授業中ダウンしながら眠るようになりました。先生から「これでウインクも甲子園大学生になったなあ。」と言われました。新年早々にも、盲導犬共同訓練が決定している森千代美さんは、「がんばって来ます。」。とても爽やかなお声です。申請中の皆さんも「先日、電車の踏み切りに挟まれました。盲導犬と安全に歩きたいです。」「盲導犬貸与の動機は、女性一人でも盲導犬となら安心だからです。」「一日も早く盲導犬とアピール活動をしたいです。」など、盲導犬との新しい生活を心待ちにしています。  私達は、講演会や盲導犬質問コーナーなどで、多くの人々と出会える喜びでいっぱいです。でも、まだ盲導犬メンバーが少ないので、モネにフル出動をお願いしましょう。「モネ、がんばろうね。グッド、グッド。」