走り切るぞ! テントウ虫マラソン大会 1996(H8)/9/22  兵庫県盲導犬協会は、盲導犬の訓練所を持ちませんので、姉妹協会にあたる関西盲導犬協会に盲導犬を委託しています。先日から、盲導犬ウインクと4週間の共同訓練に入っている斎藤さんの陣中見舞いにやって来ました。 貸与申請中の森さんや沢さんもご一緒です。コートボランティアの津田さんにウインクのデーターを送るために、さっそくサポーターの松下さんにサイズ計りと写真を撮っていただきました。ブラックラブのウインクに、真新しい白いハーネスが、まぶしいばかりによく似合っていました。  さて私は、こりもせず第2回京都テントウ虫マラソン大会に出場するのです。パピーウォーカーの増田とも子さんに、久しぶりに出会ったモネは大喜びです。普段どうしてもランニングが出来ない私は、フォームの改造で走り抜く作戦をたてて来たのでした。頼みの綱は、陸上部員の次男です。「陽次郎、フォームを見てくれないか。どうだ。この力強いピッチ走法は。」「それは、その場駆け足。もっと足を前に出して。」いろいろするうちにこれだ、少林寺拳法の逆蹴りからの順蹴りだ。「おとうさん、腰は、捻らないほうがいいよ。そやけど、けったいな走りやで。」「そうかあ、これがストライプ走法かあ。よーしこれで立派なマラソンランナーの誕生だ。神戸のアベベと呼んでくれてもいいよ。」  スタートラインで私は、「順蹴り、順蹴り。」とつぶやいていると、とも子さんの御主人が、作務衣の肩口に赤いリボンを付けてくれました。視覚障害の皆さんも参加するので識別マークなのだそうです。ゆるやかなスタートを切りました。伴奏者との心の絆とも言えるリードは、腕の振りをよくするため長くしました。スイスイ走れます。「ラッキー、順蹴り順蹴り。」ところが、腹が痛くなってきました。腰を捻りすぎたようです。あわれ、神戸のアベベは、ヘタヘタとゴール。