そごう神戸店マイセンサロンに点字のメニュー 震災の街は、それなりに復興しつつあります。視覚障害者を取り巻く環境も、それにともない大きく変化せざるをえません。いままで安全だった歩行ルートが、工事中で迂回路探さなくてはいけないとか、いきつけのお店がなくなり、困っているとか様々です。兵庫県盲導犬協会では訪問歩行訓練を行なっています。 芦屋市のポニー一枝さんは、今なお、仮設住宅で頑張っていらっしゃいます。阪神電車梅田駅から、大阪市営地下鉄御堂筋線へ乗りかえルートで盲導犬用と白杖用歩行の講習をしました。 ポニーは、夫婦で一頭の盲導犬を使用できるタンデム犬ですから、御主人がポニーを使用している時は、一枝さんは白杖歩行をする必要があります。西宮市のシルキー早苗さんは、阪急西宮北口周辺のオリエンテーションをしました。この辺も大きな被害を受けました。その他の皆さんにも、JR三ノ宮駅から阪神、阪急、地下鉄およびポートライナーの各駅への連絡路を講習する予定です。 神戸三ノ宮の顔とも言うべき、そごう百貨店が、待望の全面オープンしました。初日にはなんと二十万人もの買い物客が押し寄せて大混乱の様子でした。それでは近寄ることもできません。でも一週間ほどたちましたから、是非ともトライしたいものです。阪神電車三ノ宮駅からそごうの地下へ、そこからエレベーターで上へ上へ、めざすは五階のマイセンサロンでコーヒーを飲むことなのです。マイセンサロンは、以前から盲導犬を伴っての入店可能のお店であってほしいと考えていました。 やっと入り口あたりにきました。「只今三名様がお待ちです。お待ちになりますか?」明るくはっきりとした男性の声。「待たせていただきます」、少林寺拳法ばりの声で答えます。しばらくしてテーブルに案内されると、点字のメニューを持っていらっしゃいました。私は大感激です 「モネ、ハッピー」。