手袋はゴルファー用が最適です 多くの視覚障害者のみなさんは、木枯らしの寒さの中でも手袋をしません。指の感覚が鈍るのを嫌うからです。しかし、今年の冬の寒さはきびしく、ここ神戸市北区は格別です。盲導犬に、サインをおくる右手のひとさし指がきれそうに冷たく痛くて、思わず口もとでハーハー息を吹きかける始末です。これではいけません。みなさんに手袋のお知恵を拝借することにしました。 (一) ドライバー用手袋--サポーターの三浦さんは、神鉄タクシーのプロドライバーです。愛用の手袋をいただきました。指先まで小さなイボイボがついている、純白の手袋はなかなかいいものです。特に走行中に、運転手さんに「お先にどうぞ」。「止まって下さい」。などと、おくる手信号は、みごとに決まります。純白手袋の魔力でしょうか、指先に、もう少し自然な感触があれば最高です。 (二) サッカーのゴールキーパー用手袋--事務局の典子さんが推薦、手の平に小さなイボイボがついているカラフルな手袋です。指先がないので、便利に使えますが、寒さはこたえます。 (三) ゴルファー用手袋--ゴルフ大好き金谷マスミさんが推薦、ゴルフ用は左片手が基本です。ところが、女性用には右手の日やけ防止の目的で両手のものがあります。耐水性や手入れのしやすさは、人造皮革のものが優れています。指先の感じも、ごく自然で手によくなじみます。保温性もこれなら合格です。色はオフホワイトがありますから、手信号もバッチリです。手の大きい男性は、サウスポー用の右手と組合わせることも出来ます。また、毛糸で編んだ、指の出るサポータータイプのものもあります。 「盲導犬使用者のみならず、白杖歩行者のみなさんも、手袋はゴルファー用が最適ですよ」