尼崎武庫ライオンズは レインの産みの親 この度、尼崎武庫ライオンズクラブの御理解御支援を戴き、兵庫県盲導犬協会所属の盲導犬レインを、尼崎市在住の藤原さんに貸与することができました。レインは、体重二十七キロのゴールデン・レトリーバー、女の子、兵庫県下二十六頭中、もっとも若い盲導犬です。私とともに、今年の一月に共同訓練に入る予定でしたが、阪神大震災で住まいが被害を受けたため、訓練開始が遅れていました。藤原さんは、一年ほど前に、十年間あまり盲導犬として活躍したナッチを、じん臓病で亡くされ、つらく寂しい日々を過ごされていました。ナッチーが亡くなる際、兵庫県盲導犬協会理事で獣医師でもある有里先生が、てあつく看護されたそうです。 新しくレインと出会った藤原さんは、さっそく真っ赤なダスターコートを、注文されました。ボランティアグループの津田お母さんは、愛用の足踏みミシンを走らせていることでしょう。ところで、兵庫県農林水産部林務課鳥獣保護係から動物愛護デーによせて、盲導犬に功労賞を贈りたいので推薦して欲しいとのお話がありました。そこで、最高年齢の盲導犬は、神戸市在住栃木盲導犬協会所属のベス十四才、ベスは、エリザベステーラーのベスだそうで美人です。さすがのベスも、今年の夏はバテぎみで、リタイヤも決まっていますが、なんと言っても現役です。本来なら、ベスに決定するところ、かつて神戸市から受賞しているので今回はパス。すると、尼崎市在住関西盲導犬協会所属イリー号(通称イッチャン)十才四ヶ月と、同在住同所属ジャッキー十才一ヶ月となります。そこで桝野事務局長は、この二頭を推薦しましたがイッチャンに決定しました。 兵庫県盲導犬協会所属犬が受賞するのには、およそ三年後ポニーが一番乗りです。さらにシルキー、エース、ハノンと続きます。受賞するころは、リタイヤの時期でもあり複雑な心境です。ともあれ、モネやレインは、まだまだズーッと、まだまだです。