雨降りは レインコートでお出かけ ドーン ダダダ、地震だ。たて揺れだ。震度三はあるぞ。私とモネは、同時に目を覚ましました。いつの頃からか、恵子さんと私の間で寝るようになりました。モネを抱きながら、何かするべき事があったはず。そうだ、笑うのでした 「モネえーヘヘヘ」。モネは 足をタントン、しっぽフリフリ、どうやら地震になれたようです。 雨のゴールデンウィーク、「モネさん、今日はレインコートだよ」。首を入れて前足後ろ足、最後に背中のチャックをしめて出来上がりです。「さあ、モネ、ストレイトゴー」。傘にバラバラと大粒の雨です。遠くで雷の音、すごい雨、周囲の気配がかき消されます。私の声もモネには届いていません。右足で方角を示して、左の膝をモネにそわせますが、どこをどう歩いているのやら モネについて行くことにしました。「頼むぞモネ」。 (一) レインコート--ペットショップで、大型犬のレインコートは一万二千円あまり、さらに特別注文になると、その三倍の金額になります。盲導犬協会では、ボランティアグループを組織して、安価で使用者のみなさんに提供しています。 (二) ダスターコート--レインコートと同じスタイルですが、防水加工が施されていません。これは飲食店に入る時や結婚式などに出席する際に、盲導犬の毛が飛んだり衣服に付着しないために着用させるものです。 あまり着用させすぎますと、盲導犬が暑がったり、皮膚病の原因となります。