モネは 神戸垂水ロータリークラブの五号犬です 私たち兵庫県盲導犬協会の会員は、田上会長を先頭にして視覚障害者のみなさんに、盲導犬を通して奉仕したいと考えています。視覚障害者のみなさんが、視覚障害でこまる点は大別して (一)字の読み書きが出来ない・・従来は点字や録音テープ、および対面朗読などしかありませんでしたが、近年音声ワープロや、活字を読み取ることの出来るオプタコンなどの出現で、読み書きがかなり速座に出来るようになりました。 (二)自由自在に歩けない・・手引き歩行には、自由勝手な時に歩くことに難点があります。白杖歩行では自在に歩けません。特に安全性に欠けます。駅のプラットホームの上から、多くの視覚障害者のみなさんが転落した経験をお持ちです。 今や視覚障害の問題点は、自由自在に動けないことにつきるかもしれません。この問題の解決のひとつが盲導犬です。安全性と機動性は抜群だからです。さらに盲導犬には多くの人々を結びつけ、多くの人々の心を和ませる不思議な魅力があります。盲導犬を通して、視覚障害者のみなさんに貢献しながら、多くの人々とも手をたずさえたいと思次第です。 盲導犬の育成には、多額の費用がかかります。その費用のすべては会員の会費と善意の寄付によってまかなわれています。盲導犬は金銭で売り買いの出来ない尊い存在ですから、多くの人々の理解と応援がぜひとも必要なのです。盲導犬は善意の輪から誕生するものですから、盲導犬の使用者は盲導犬を頂くとか、もらうと言うことでは決してありません。およそ十年間の盲導犬使用権を、与えられると言うことなのです。十年後には、リタイヤ犬として、善意の社会へ感謝の心をこめておかえしし、盲導犬の老後がやすかれと私達は願っています。 垂水ロータリークラブは、今までに七頭の盲導犬を誕生させるのに、大きく貢献なさいました。さらにこの度あと、三頭分の多額の寄付もいただいています。モネともども、ありがとうございます。実はモネは、垂水ロータリークラブ盲導犬十号計画の五号犬になります。そして、兵庫県盲導犬協会通算八号犬になります。 神戸垂水ロータリークラブの会員のみなさんも、大きな被災をこうむりました。今年の初会合が三月になりました。開会にあたり、地域に奉仕することが地域の繁栄につながると、ロータリーの歌をたからかに歌っていらっしゃいました。ますます会のご発展をお祈りいたします。