菅原洋一 盲導犬チャリティー・ディナーショー

ネが耳をしきりに引っかくものですから、鈴蘭台動物病院の永田先生に診察していただきました。ジャーマンシェパードなどの立ち耳の犬が、首をふった時に耳を壁などに打ち当てて引き起こす耳血腫だそうです。お薬をいただいて帰ります。

恵子さんは、フードの上に薬をのせて、「モネ、今日はデザート付きですよ、さあどうぞ」。とんちゃくなしにモネはガツガツ、ペロリ。ともあれ、これで一安心ですが、問題はこれからです。以前、かゆみ止めの薬を飲ませたところ、モネは眠くてヨタヨタトロトロ、どうにもこうにも歩けません。

っそく、永田先生にお薬をかえてもらいました。すると、今度は四時間ごとに大量のオシッコです。夜中でもモネはオシッコサインを発します。私は条件反射的にオシッコを取ります。まさしく夢ごこちで「モネ グッド タイミング」

て、サポーターの三浦さんが、迎えに来てくださる寸前に、モネのオシッコを取りました。これから、菅原洋一さんの盲導犬チャリティーディナーショーに御一緒するのです。会場は、神戸メリケンパークオリエンタルホテルです。サンフラワー号が、直接接岸できる神戸ならではのホテルです。

百六十名あまりのお客様を前に、ライオンズクラブのガバナーの団さんから、御挨拶を賜りました。菅原洋一さんはシャンソン、タンゴそして御自身のヒット曲を次々歌いあげます。さざ波のような拍手が絶えませんでした。私はこの時代、まだ目が見えていまして「この頃は、ああだった、その頃は」、なんて懐かしく聞きいりました。

ネは、テーブルの下でゴロリグーグーたかいびき。「モネに小判、いやいやモネに真珠だったかな」。私達を乗せて、三浦さんの車は、飛ぶように有馬街道を北上しています。マンションでは、恵子さんがションパックをシャラシャラさせて、モネの帰りを待っていることでしょう。

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