盲導犬と獣医の先生とはお友達です

ょうは、鈴蘭台動物病院へ行く日です。タクシー乗り場への途中、モネがふいに立ち止まります。ツバメです。毎年この電気屋さんの軒先で、ピヨピヨやっているのです。よく息子たちを肩車して見せたものでした。よーしモネにも見せてあげようかと、抱きかかえたもののモネは重い、こんなに重いとは知りませんでした。

タクシー乗り場のおじさんに「獣医の永田先生に行くんです」。「大丈夫かな」。「法律的には大丈夫なんだけど、犬嫌いの運転手さんだったら次のにするからよろしく頼みます」。「大丈夫、運転手さん笑ってはる」。

おじさんがドアを開けてくれました。「盲導犬です」と告げて、先に私が乗り「モネ、カム」。次の瞬間モネは、私の膝の上にチンと座っているのにはびっくり。このまま抱いていくことにしました。れにしてもモネは重い。タクシーの乗り方に工夫が必要です。

導犬に用いられているレトリーバー犬の耳は、たれているため、耳のトラブルはつきもので、どうしても見ていただかなくてはなりません。獣医の先生とは、一生のお付き合いをお願いしたいものです。

兵庫県獣医師会および神戸市獣医師会のご理解を得て、兵庫県下では、盲導犬に限り、狂犬病の予防接種、七種混合ワクチン、およびフィラリアの薬が無料です。これは全国的にも画期的なものです。

震災地域の盲導犬は、激しい環境変化のため、今なお体調が不調です。シルキーは、しっぽを振ると痛む馬尾症候群で、エースは膀胱炎で受診しています。

日のモネの治療は、狂犬病の注射、フィラリアの薬、耳チェック、そして体重測定。なんとモネの体重は三〇キロ。これでは重いはずです。

「モネ、運動しながら帰ることにしよう。モネ ストレイト ゴー グード」。

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