キーワードは グッドです

盲導犬は、常に建物や歩道の段差等を基準にして、左側通行をしながら三つの仕事をしています。

1. 障害物を回避する

盲導犬が、使用者を誘導しつつ道の最左端を歩いていて自転車や電信柱などの障害物があると回避しようとします。そこで回避しようとする盲導犬の行為は正しいのです。

どうぞ回避して下さい、と言う気持ちをこめて、使用者は盲導犬に「グッド」と声をかけます。そして完全に回避して、もとのように左側歩行になった時、よくやった、満点です、ありがとうと言う気持ちをこめて、「グッド」と声をかけるのです。

ですから歩行中に、他の人が盲導犬に話しかけると、その盲導犬にとって「グッド」が聞き取れません。使用者も「グッド」のタイミングがずれてしまいます。

もしも、あなたが盲導犬の左側を歩いたら、盲導犬は建物などの基準線が取りにくくてあるけません

2. 曲がり角を探す

左側通行をしていて、左側に曲がり角を見つけると、盲導犬は首を左に向けてしらせます。使用者は「グッド、レフトゴー」と声をかけながら左折します。

この時、あなたが声をかけると、盲導犬がその方を見るため使用者にとって角の発見ができなくなります。

3. 階段をさがす

階段が近づくと、盲導犬は歩く速度をおとして知らせますから、使用者は「グッド」、盲導犬が止まるとそこは階段ですから、使用者は右足で階段を確認しながら「グッド」と盲導犬を褒めます。

この時、もしもあなたが盲導犬に声をかけたり近づいたりすると大変に危険です。盲導犬と使用者を結びつけているのは「グッド」であって、食べ物やしかりつけることでは決してありません。

「ノウ」は極力使いません。右に曲がりましょうと命令したのに左に行こうとする時「ノウレフトゴウ ライトゴウ」、右に曲がると「グッド」です。

「グッド」のための「ノウ」なのです。「ノウ」だけでは盲導犬は動きません。キーワードはグッドです。

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