写真で見るモルジブ

モルジブを旅の写真からご紹介します。

絵はがきから見るモルジブの首都マーレは過密島にみえます。モルジブの人口は8万人、
ほとんどのモルジブ人がこの島に住んでいることから人口密度が高い島と言えるでしょう・・・

  2006年を迎えて最初に訪れたのがモルジブ共和国です。モルジブは2001年スリランカへ2度目の旅をしたとき、成田発のスリランカ航空がモルジブ経由だったため空港に降り立ちました。
 しかし最終地コロンボに向かう機内から外に出られず、しかも失礼にも我々を乗せたまま機内の清掃が始まり、掃除機のホコリを体一杯吸わされたイヤな思い出があります。それ以来劣悪サービスのスリランカ航空を使わなくなりました。その後タイ航空などを利用しましたが最近はお気に入りのシンガポール航空を使っています。

 
 そのモルジブに行こうと言う計画がもちあがったのは、毎年恒例としているアマチュア無線の海外運用の候補地にあがったからです。当初はスリランカへ直行して5度目の運用をしようとしていましたが、インド洋まで行くならモルジブも経験しよう・・どうせ行くならせめて4日位は過ごしたい!!と注文が多くなりました。
 関西国際空港を出るSQ985便シンガポール行きに搭乗、モルジブへはシンガポールで乗り換えることになります。
 
我々の旅は完全な手作りです。旅行会社が企画するのではなく現地の友人や旅行会社と直接やり取りしながら計画するちょっと風変わりな旅です。メリットは安く計画できることや行程を自由に組む事が出来るのですが、本当のところは最初にスリランカを訪れた時は、爆弾テロのため渡航制限地域で観光客が少なく日本では旅行の世話をする会社がなかったことが一番の原因です。


 今回モルジブは旅の半分の時間をかけることにしましたが一番困惑したのは費用の問題でした。インド洋の楽園モルジブはクリスマスから1月にかけてハイシーズンでホテル代は高額です。どのくらい高いかを比べると、少なくともスリランカの2倍から4倍の出費が必要となりました。それは仕方がないことですが・・
 シンガポール航空の機内食は充分なものです。メニューも表紙を含めて14ページに及ぶ英文日本文並記の立派なものです。特に大阪からシンガポール行きの和食昼食は京都「菊乃井」村田吉弘氏のオリジナル料理がでます。私は、ランチ・インターナショナルセレクションを選びました。


シンガポール便のデザートにこのアイスクリームがでます。GRANDというネームで、面白いのは「Ais Krim」と書かれたアイスクリームですが、その反対側に正式に英文表記があります。
味ですか?日本で売られている有名ブランドに慣らされているのか、この発砲アイスクリームは味覚的にそのレベルではありません。ただ食後という条件を鑑みれば好みの方も多くいるのかもしれません。
 シンガポール、チャンギ空港はとても広い・・設備も素晴らしく、映画館もあって乗り換えに便利な空港です。成田や関空などをここと比較すると挫折感を味わいます。
 乗り換えはいつも数時間程ですが、パソコンがあれば・・無くても備え付けのモノを使えばOSは英文ですが誰でも無料で利用できます。しかも何カ所もこれらの場所があり満席になったことは見たことがありません。
 ここで、skypで日本と電話したり、メールを書いたりして過ごすと乗り換えまであっという間に時間が過ぎここが海外である感じがしません。日本の空港も工夫を凝らさないとアジアのハブ空港からほど遠い存在になるでしょう。
 モルジブへの入国カード記入は、真剣な勉強会のようです。こういう光景は日本人グループの特色でしょうか・・
 くせ者はこのカード書式を頻繁に変える国があって、今回のスリランカも旅行会社が前回と変わった・・とわざわざ用意してくれたものからまた変わって空港でロスを生じました。もし出発間際だったら・・・ちょっと問題です。
 モルジブの首都マーレは上の写真にあるように小さな一つの島です。
空港も一つの島で成り立っています。小さな島に8万人が住む首都もすごいのですが、島より大きい飛行機もすごいではありませんか・・・・・ヘヘh。
 さあモルジブ上空です。お馴染みのコロンボが右に見えますがいよいよ着陸です。
 マーレ国際空港はタラップをおりて地上を歩きバスに乗りターミナルまで向かいます。大きな空港では見られない光景ですがこの地面の感触は好きです。飛行機で旅をした感じがします。

 いつもながら入国審査場は行列です。モルジブの入官は世界レベルから見るとスローです。
 早く仕事をする必然性が無いからでしょうが、旅行者はその国の指示に従わねばなりませんからじっと待たねばなりません。

 空港にはお祈りの部屋があって、この儀式は何よりも優先されます。モルジブはイスラム国家です。
 空港は決して広くありません・・・
飛行機を降りると目的の島に移動します。90ほどあるホテルはそれぞれが小さな島ですから飛行機か高速ボートを使って移動します。
 我々のホテルは空港から比較的近い所を選んでもらいました。
 モルジブはこの時期ヨーロッパ観光客が多く見られます。
 
空港をでると、ホテルの高速ボートが桟橋に待機しています。暑い・・・!蒸し暑さに閉口して思わずデッキからキャビンに移動するとおしぼりがでました。
 空港から深夜の海を15分航海してホテルのある島に着きます。フルムーンモルジブ、島一周15分の小さなリゾートです。

 フルムーンホテルの桟橋は、島の玄関です空港にも・・お隣の島にも、大都市マーレにもここを経由しなければいけません。すべて関所を通らねばならないモルジブは犯罪者が隠れる観光地ではないとが判ります。
 日本流に言えば観光旅館「満月」ですが、このホテルには5つのレストランがありますが、お気に入りはタイ料理レストランでした。
 要するに島から出るには高いボート代が必要となります・・ですからすべてこの島内で賄えるようになっているためレストランは大切な施設です。
 ただ、クルージングや島巡りは外に出かけるために島を出なければなりません。
 海上コテージは、部屋から海へドブン・・と飛び込めます。日本なら遊泳危険!の看板を出さねばならないかも知れませんが、旅の安全はそれぞれが確保するモノですからこの自由さは格別かも知れません。 
私が泊まった部屋は椰子の葉で屋根を葺いた318号室です。部屋の形態は海上コテージ、日本の苫屋のような平屋の部屋・・結構バリエーション豊かな構成です。ここでは4日間エアコン止めることがありませんでした・・

地球環境に悪いことをしました・・
 
水平線から朝日が昇り、また水平線に沈んでゆく・・この当たり前に感動するのが旅かも知れません。
 貸し切りのプライベートビーチも絶えず数人・・泊まり客は100人はいるはずですが何ともぜいたくのんびりとしたビーチの朝です。

夕焼けは特に印象的です。この島にリピーターが訪れる理由の一つにこの夕日があるのかも知れません。
 本を読むには眩しすぎる日差しです。私は早起きして誰もいないビーチを一周しますが15分で元の場所に戻ります。
 泳ぎ始めるのもよし・・そのスタイルは自由で、時間を止める絶好の機会です。
 朝ビーチを歩くとこんな穴を沢山見ることが出来ます。ドリルで明けたような綺麗な穴ですが一方に砂が集まっているので誰かが掘ったことがわかります。
 一度だけこの住人と顔を合わせたことがあります。あまりに早く顔を引っ込めるので良く分かりませんでしたが夜行性の椰子カニの類でしょうか・・・
 こんな光景は日本では味わえないでしょう・・この鳥の名前は判りませんがいつもホテルの周りにいます。フルムーンのシンボルなのでしょうか・・
 もう少し仲良くなりたいと思いましたが、短い時間ではちょっと無理でしょうか・・
 右側が港のホテル玄関です。周囲には小さな島が沢山みられますから孤島にいる感じはありません。
 朝の散歩でこんなヤドカリにたくさん出会います。必死に手に噛みついて抵抗しますがその仕草がおかしくて飽きません・・
 砂浜はパウダーのような細かい砂や明らかに貝殻を砕いたような目の粗い砂浜があり面白い・・・もし、子ども連れであれば貝殻集めに必死になるでしょう。
 朝日を背中にうけて右手にデジカメ・・この砂浜が遊び場です。足元には綺麗な魚が泳ぎ回り足元ま透き通った水・・日本の海も昔はこうだったのでしょうか。
 椰子の間からモルジブ・エアタクシーの水上艇が見えます。急ぎの仕事はこの飛行艇が引き受けます。
 高速ボートと飛行機が無ければこの島で暮らせないことがわかります。あとに飛行機の写真があります。
 イルカを求めてサンセットクルーズにでました。インド洋のイルカは小ぶりです。そしてハワイのイルカに比べるとサービスが良くありません。 
 私のスタッフがハワイ島に住んでいたとき同じようなクルージングに出ましたが、イルカのサービス精神は旺盛で湾の中ではダイバーと一緒に泳いでくれます。もっと近寄ってくれれば観光客は増えるはずです・・
 イルカを追いかけている間に夕日の時間になります。デジカメの限界でしょうか・・腕のせいでしょうか・・美しさを表現することは難しいのですが、やっぱり実際に行ってみることをおすすめします!
 島の中は花で一杯です。この下を通りながらレストランや部屋に向かう・・ここがフルムーン銀座通りです。
 何もしないために行く島でインターネット接続を気にする・・どうもいただけないのですがかわいそう私はこのルームに一日一度訪れメールチェックなどを試みます。
 ライブドア事件の第一報もここが窓口で友人から早く帰らないと浦島太郎になるぞ!と脅されたのもこの場所です。
 
カナダ製の水上艇がモルジブのエアタクシーです。チャーターすればどこにでも飛んでくれます。
 我々は島巡りの遊覧飛行に行きました。キャプテンはカナダ人の女性パイロット、コーパイも女性でしたが、腕のいいパイロットでした。
 モルジブでどのホテルを選ぶかですが、首都はにぎやかすぎてインド洋らしくなく空港にあまり近い島は落ち着かない・・
 しかし、空港から遠すぎるとちょっと足代が高くつくという訳です。とにかくボート代も飛行機代も安くありません。
 観光依存モルジブは、すべて観光地料金です。
 空から見たわがフルムーン島です・・へえーこんな形の島か!と感心しながら見下ろす島々は素晴らしい眺めです。
 空からの遊覧はお勧め観光ルートです。短い飛行時間ですが十分楽しめます。
 この島の足になっているのがこの電動車です。フルムーンモルジブの無料タクシーで、スーツケースは後ろに客は座席に・・
 首都マーレは面白い町です。あんな小さな島全部が首都で、あらゆるモノが凝縮している言わばコンデンスアイランドです。
 今回上陸時間が短くて全部を歩く事は出来ませんでしたが、きっと面白い場所が多くあると思われます。
 写真は大統領執務室の国旗ですが、偶然大統領の車に出会って手を振ったのも記念すべき出来事でしょうか。ただ博物館にはそう大したものはなさそうでした。
 
 港に近い市場は活気があります。
 この魚の運搬方法も面白いのですが、カラフルな野菜も興味深いものです。
 この市場その場で味わったのは、唯一モルジブでとれるというバナナでした。小さなマンゴウは持ち帰り部屋でいただきました。

 モルジブは自国で生産するモノがない国です。すべてを輸入に頼らないと成り立たない宿命を背負っています。

 イスラムの国ですが、酒を売らなければなりたたない国家システムは、生き残るために多くの矛盾を克服しながらここまで来たのではないかと想像出来ます。
 モルジブを離れる時必ずお世話になるのがこのエアポート桟橋です。すべての島のホテルの多くの観光客の出入りの桟橋です。 
 シンガポール航空を使ったのですが、1月21日はコロンボに飛ぶSQ便がありません。そこでスリランカ航空を使いました。マーレとコロンボ間を毎日就航しています。
 驚いたのは搭乗率30%程度でオーバーウエイトも問題無しでした。
 モルジブからスリランカは沖縄札幌間の飛行感覚です。明るい時間にインド洋を飛ぶのは初めての経験でした。
 ナビを見ながらいつも思うのは画面上の都市をながめながらいつか行ってみたいな・・です。このエアナビは何ものにも代え難い航空会社の宣伝カタログそのものだと思います。
 コロンボ国際空港は、昨年(2005年)2月に訪れた時から見違えるように綺麗に整備されました。2000年の薄暗いイメージから明るい空港に・・国中で大きな工事が見られます。
 例の津波の支援と無縁ではないと思われます。
 とにかく快適なモルジブからお馴染みのスリランカに無事に到着できました。