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2011年3月2日水曜日
午前7時30分出発
天気予報の長期予報を見ると、今回の旅の最大の障害は大雪とのこと・・・この克服が一番の課題になりました。
冬用タイヤは万全でしたが、蒜山高原あたりをに差し掛かると回りは雪景色となりました。
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とにかく最初の目的地は「加茂岩倉遺跡」です。1996年農道建設中に39個の銅鐸が発見されました。これだけ大量の銅鐸が出るのも珍しく、これまでの定説を覆すくらいの大発見でした。
この遺跡から3.4kmj離れた谷からは358本の銅剣が見つかっています。
この時代に何があったのか・・・興味はつきません。
これらの現物を見るために島根県立古代博物館に行くことになりました。 |
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1983年、出雲ロマン街道建設にともなう遺跡分布調査で発見された遺跡です。
翌年、谷あいの斜面を発掘調査したところ358本の銅剣が出土しました。
小さな谷間の南向きの急斜面にこれだけの銅剣が埋められていた事実は衝撃的で、銅鐸と同じようにこの時代に何があったのか・・・を想像させます。
限りない歴史の謎と奥深さのとりこになりそうです。
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2007年出雲大社の東隣に開館した博物館が島根県立古代博物館です。
出雲大社を中心とした古代出雲についての展示が主ですが、荒神谷遺跡より出土した国宝を含む銅剣358本、加茂岩倉遺跡より出土した国宝の銅鐸全点が公開されています。
また古代出雲以外では石見銀山など旧石見国も含めた島根県全体の歴史についての展示があります。
二つの遺跡を見学しどうしても行かねばならない博物館です。
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日帰り温泉「ひかわ美人の湯」は内湯より広い露天風呂が自慢の温泉です。
遺跡めぐりや博物館見学など冬の旅に欠かせないのが冷え切った体を回復するための温泉です。
この源泉は湯の川温泉の湯です。
とても広い露天風呂は、木々のささやきを聞きながら入浴できる大変落ち着いた雰囲気です。
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道の駅きすきが今夜の宿になりました。
ここはコンビニが設置され便利な道の駅ですから終日利用者でにぎわいます。
朝から観光バスが集結しトイレと休憩場所になっています。
朝起きると周辺は雪景色に変わっていました。
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3月3日
ひな祭りというのが信じられないくらい激しい雪の中を走り続け石見銀山に向かいました。
峠を二つ越えたのですが、この冬新調したスタッドレスタイヤが大活躍しました。
実に信頼のおける頼もしい助っ人となりました。
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石見銀山には一般車は入れません。
車なら世界遺産センターからバスに乗り換え町並みに入ります。
まるで貸切状態の路線バスに乗り、親切な運転手さんから歩くルートなどを教えてもらいました。
この事前説明が役に立ちました。
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銀山と反対側にある大森代官所跡までは古い町並みが続きます。
ここをのんびり歩くと色々なものが見つかります・・・
タバコ屋さん、郵便ポスト・・・猫のキムチ!古い古い記憶がよみがえる町です。
静かで時の流れが明らかに日常と異なる町がここにありました。
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残された膨大な数の廃坑は、鉱山作業員が這いつくばって出入りするくらいの広さしかありません。
間違っても観光客が入るような場所ではありません。
そこでその後、人が通れる高さに削り取った廃坑が観光用の見学コースになっていますが、これは偽者でしかありません。
確かに歴史的に興味のあるところでしたが、海外の世界文化遺産を結構観た私としては、失礼ながら評価的には大変低い世界遺産ではないかと感じました。 |
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石見銀山で予定時間を大幅に費やしたこともあり、温泉に向かう時間が大幅に遅れてしまいました。
向かった温泉は川棚温泉・・・青竜泉!そして今夜の宿は道の駅きくかわになりました。
幸い都会地でもあり飲食店も多く、社内調理をやめてくるくる寿司に入りましたが、驚くほど不味く・・大阪なら3日は持たないというレベルでした。
そういえば客は私以外に二人であったことも無関係ではなさそうです。
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3月4日
関門海峡を通り九州にはいりました。
きょうの目標は大宰府天満宮です。
早朝に出たこともあり、9時過ぎに現地に着きました。
さすが立派な神宮です・・・境内の「飛梅」が見事な白い花をたたえていました。
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大宰府天満宮の太鼓橋を右に進むと九州国立博物館があります。
予想より大きく立派で圧倒されました。ここの展示内容は相当厚みを感じます。
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次に向かったのが福岡市博物館です。
何といっても収蔵品となっている漢倭奴国王印(金印)は見なければなりません。
教科書でしか見なかった現物はあまりにも小さく感じました。
ほとんどが博多・福岡との関連性の強い歴史的資料が中心の博物館です。
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弥生時代は日本で稲作が始まり、定住文化が根付いた時代です。
吉野ヶ里遺跡は、この時代を現すわが国最大の遺跡です。
陶棺などの発掘の状況がよくわかります。
ここでは多くの体験コーナーがあり早めに行くと楽しい経験が出来るようです。
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疲れをとるきょうの温泉は吉野ヶ里温泉卑弥呼の湯です。
行ってみると吉野ケ里遺跡とかけ離れた場所にあり「卑弥呼の湯」を名乗るのは問題ありですが、露天風呂はたくさんの石が配置され、温泉気分が充分に満喫できます。
風呂も多彩な浴槽が設置され多くの人が訪れている人気の施設である。
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道の駅吉野ヶ里は山の中腹にあります。
カーナビの表示が正確ではなく、少し迷いましたが、天然の湧き水が人気で夜通し水汲みの車が来ています。
さびしい場所ですが、こんなに綺麗な星空を見たのは久しぶりでした。
気温は氷点下2度くらいまで下がりました。 |
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3月5日
まずは日本三大朝市として有名な呼子の朝市を目指しました。
元旦以外は年中無休らしく朝7時半から11時頃まで、山海の幸をそろえた出店が並んでいまぶ。
朝市で買い物を済ませクジラの形のグラスボート「ジーラ号」に乗って鷹島の海中遊覧がお薦めだそうです・・
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呼子に近い名護屋場跡は豊臣秀吉が大陸への進攻を企図した際ここを前線基地として大掛かりな築城を行ったところです。
波戸岬の丘陵を中心に170000平方メートルにわたり築かれました。
秀吉の死後、大陸進攻は中止され城は廃城となり、建物は唐津城に移築されたそうです。
石垣も島原の乱の後の一揆などの立て篭もりを防ぐ目的で要所が破却され、歴史上人為的に破却された珍しい城跡です。
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伊万里は一度訪ねてみたい町の一つです。
伊万里駅はJRとMRの二つがあり、路線を見て初めてその位置関係がわかりました。
松浦鉄道は長崎県・佐賀県で旧国鉄の西九州線を引き継いだ第三セクター方式の鉄道会社でMRの愛称で親しまれています。
道路を挟んで二つの駅が起点になる面白い町です。
陶器の町らしく歩道のアスファルトにも伊万里焼の陶器のカケラが混ぜ込まれ太陽にきらめいているほどです。
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伊万里から目的地熊本県玉名郡長洲の町に着きました。
きょうから趣味の団体の会議や集まりです。
翌日の大会がメインですが、久しぶりの仲間との再会でお酒の量も増えてしまいます。
長洲町長や副町長にもお会いして、金魚で有名な造船の町長洲の夜を過ごしました。
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その夜の懇親会で地元の太鼓が紹介されました。
すべて10歳代の少女たちが繰り広げる勇壮なバチさばきです。
かなり厳しい練習を積んだ痕跡がみられる演技で感動しました。
私たちの歓迎の意味もあるのでしょうか・・
胸に直接伝わる太鼓の波動は今も体に残っています。 |
3月6日
朝から雨模様です・・
会場を後にしたのはお昼ご飯をいただいた後です。道中はすさまじい雨の中でした。
おかげで雪で真っ黒になったボディーが、洗車機の中を通ったようにきれいになったくらいです。
山陰、山陽、九州とあと少しで2000kmを越えようとする今回のドライブでしたが、事故も無く無事に終えることが出来ました。 |