明石海峡ブリッジワールドの詳細ページ 橋の科学館 私のページから 舞子海上プロムナード 孫文記念館と海のプロムナードと橋の科学館 |
2005年6月17日、待ちに待った明石海峡大橋の主塔に登る日を迎えました。前日は午後から快晴でそれに気を良くし、翌日の「晴れ」の天気予報に期待して朝を迎えましたが、目が覚めるとお向かいの淡路島にガスがかかって視界は芳しくありません・・・梅雨のまっただ中ですから贅沢は言えませんがちょっぴり残念な朝でした。 余談ですが前日16日にブリッジワールドの参加確認の電話がありました。昼間の連絡先を会社の電話番号にしていたのですが、架かってきた電話はは**さんのお宅ですか?ばかりで一向に名乗ってくれません。 最近は名乗らず、親しそうに個人の名前で本人呼び出す電話が多く、例外無しにろくなものはありません。うかつに出ると大変迷惑する物が多くどうしても慎重になるのは当然です。 やむなくこちらからどなたですか?と聞いて初めて「ブリッジワールド」の事務局らしいと判りました。最初に名乗ってさえくれれば何でもないことですが・・・・。 この女性からの電話は正直感じがよくありませんでした。最初に名乗るという最近のビジネス電話応対の基本をやらないのは公団のマニュアルでしょうか・・そんな訓練も受けていないのでしょうね。 お役所仕事という悪口がありますが、2時間半2100円の高額ツアー事業のスタッフとしては改善の余地があるようです。 はずみでもう少しぼやきましょうか・・その女性の電話では「明日大丈夫ですか?」と何度も繰り返すのです。大丈夫とは必ず来るか?の意味だと理解しても大丈夫か?と聞かれると「大丈夫か・・?と聞きたいのはこちらだよ?」と言いたくなるのです。 そこを我慢して気を取り直しながら「参加しますが明日、何時に集合ですか?」と聞いてみました。そうするとすかさず「案内は行ってませんか?」と実にそっけない返事が返ってきました。公団の女性ってこの程度の電話しか出来ないのだと思いここで話すのをやめ電話を切りました。 どうしてもっと基本的なトークができないのだろう・・そのせいかもしれませんが、このやりとりでちょっと曇った心のようなお天気とそっくりの当日の空模様でした。 さあ、道中の舞子駅北側からこれから探検に行く本土側大橋主塔が見えます。それらしい人たちが舞子駅から会場に向かっています。 集合場所は本四公団の付属施設「橋の科学館」です。 ここは旅行会社の観光コースに入っているそうでなんでも最近圧倒的に中国人客が多いそうです。 このところ日本人より豊かな中国人ツアー客の方がお金を使うのかも知れません。 ご近所のよしみでいつも思うのですが、本四公団関連施設の入館料をもっと下げて周辺の住民の憩いの場としくれたらいいなあ・・と思います。お茶を飲む人は、もっと自由に入れてやればいいのに・・・・・ 9時40分から受付が始まります。領収書をもらい2階の説明会場に進みます。午前の定員は30名で、10名ずつ3班に分かれ着席しました。 テーブルにはあらかじめヘルメット、ユニフォーム、ガイドレシーバーの3点セットが置かれています。そして当初の約束とおり誓約書に署名して提出しました。 30人ともなると誰かが時間破りをするようで、最後の二人が現れたのは10時になっていました。ツアーで20分待たされるとひんしゅくものだと思います。 それでもまだ時間が余っていたようで相当余裕のある時間が組まれているようです。 案内役は3人の男性で応対はとても誠実で丁寧です。昨日の女性スタッフとは大違いで、やはり厳しさを実感してきたおじさん達なのでしょう・・。女性が優しくて柔らかい対応が出来るというのが遠い世界になってしまいました。 事前説明では、まず大まかな注意事項を聞きビデオによる明石海峡大橋の学習をします。 このビデをを見るまでもなく、日本の橋梁建設技術のレベルの高さはすばらしく、NHKプロジェクトXにあるような感動ドラマの主人公でもある関係者が作りだした芸術的な建造物は、私たちも大事に支えなければならないと感じました。 ただ芸術には金がかかることは解りますが、現実には採算を度外視する役人の意識のツケを今後どうやって支払って行くかは大きな課題であり、近隣自治体や国民のの不安も大きいことは忘れてはなりません。自慢したい橋と、経営への将来的不安が交錯する施設でもあります。 この橋の工事途中に起こった阪神大震災は、私たちの暮らしに大きな影響を与えました。この影響で淡路側の主塔が1メートルも移動したそうですが、びくともしなかったケーソンの優秀性やその技術力に脱帽しました。 |
橋の科学館にある橋の 模型です。 |
丁寧な解説がついて います。 |
最初にへりによって海峡を 渡ったロープです。 |
遊歩道から孫文記念 間が見下ろせます。 |
つまりすべての持ち物は、首からぶら下げるか背負わなければ持ち込めません。両手はあける必要があるわけです。 300メートルの高さとなるとたとえボールペンでも落下させるとそれが凶器に変わるわけですからこのマナーは最低限の約束事項です。特に胸のポケットにモノを入れることは要注意です。 異様な格好の30人は橋の科学館から海のプロムナードに移動します。ここが主塔とのアクセス地点でありミステリゾーンの入り口です。 一般入館者と同じゲートをくぐりエレベーターで展望台に上ります。そして観光用のコースを離れていよいよ、工事関係者しか入れない細い階段に沿って工事用車両の通路に降ります。 この橋は単に車両通行の為だけでなく電力線、水道管、電話回線・・など、多くのライフラインの幹線になっており淡路島を支える幹線施設とも言えます。 主塔までおよそ1qの鉄格子の道を歩きますが、運動靴が適当でヒールなどでは歩くことが出来ません。 |
橋脚の合間から 舞子ビラが見えます。 |
このボルトの数は 全部でいくつあるの でしょうか? |
ケーソンを見下ろします。 | 水道管は伸縮による 破裂を避けるため途中で 曲げられています。 |
橋脚を支えるケーソン です。 |
工事関係者の通路を歩い て工事用車両の通路に 降ります。 |
右側の通路は道ではなく、 関西電力の高圧送電線 のケーブルで保護策に なっています |
隙間から覗き込む明石 海峡は興味深いようで 同じような光景が見られ ます |
すぐ頭の上が道路でカメラ を持つ体が車の振動で動 いて望遠の手ぶれが 止まりません。 |
グレーチングの隙間に足をとられながら歩くこと1q、本土側主塔東側にたどりつきました。これからエレベーターに乗って空中散歩が始まります。 エレベーターは人荷用15人乗りで、ツアーリーダーと各班10人の11名ずつが乗り込みます。このエレベーターは52階で一旦停止してガタンと言う衝撃のあと再び動き出して最上階まで進みます。理由は主塔は先の方が細く垂直でないためにその補正のための修正が必要とのことでした。 主塔に入る通路は船の構造物に似たハッチ式でやはり防水などの対策は長年の船舶技術と容易に調達出来る船舶部品が応用されているような感じです。 エレベーターは主塔すべてに設置されているそうで、主塔間をつなぐ斜めの部分にも歩行用の階段があるそうで一度歩いてみたいと思いました。 頂上に着くとまた狭い階段伝いに上って、電動のハッチが開くと300メートルの空が広がっていました。 決して広いとはいえないスペースは、外見から想像できるように細長いもので外壁は胸の高さを遙かに超えて背の低い人は景色を見ることができない構造です。 |
てっぺんから淡路側を 見ます。 |
記念写真を撮りました。 | 巨大なロープが細く 見えます。 |
私の住まいが直下に 見えます。 |
頂上から舞子の 町を望みます。 |
頂上はそう広くはありませんが、見下ろす景色はすばらしいの一言です。もし一日早かったら澄みきった視界の中でどんなにかすばらしい世界が広がっていただろうかと思うと是非天気の良い日に再挑戦してみたいと思いました。
ただ危険防止の為でしょうか、外壁が高くしかも中央が盛り上がっていて両端は少し低くなっています。ですから端の方に行くと柵の為に余計に外が見難くなります。背の高い人は断然有利であることに違いありません。 滞空時間は予定では15分程度との話でしたが、私の班は1班で3班が来てから15分のようで比較的長く頂上にいることができました。 景色のすばらしさに気が紛れそんなに苦にはなりませんでしたが、真夏のこの時間であれば相当苦痛を伴うのではないかと感じます。 15分という時間の設定も当然かも知れません。 とにかく次の機会が予測できないためカメラのシャッターを押しっぱなしでそれなりに忙しい時間を過ごしました。 みなさん遠方からもお見えのようでとても喜んでいるように思えました。 ここで各班ごとに記念撮影をしました。しました。カメラマンはツアーリーダーですが後で認定書と一緒に頂けるそうです。 |
大阪湾方面です。 | 幻想的な景色です | 頂上への通路 | 主塔のアンテナ群 | 我がマンションです |
短いながら充実した時間を過ごし汗びっしょりのまま、帰りも同じエレベーターに向かいました。コースは行きとほとんど変わりませんが、最後のルートは車両用道路を避け一番海側の点検用通路を歩くことになりました。
この道は障害物が少なくアジュール舞子海岸や孫文記念館そして我が家も一望できます。 海のプロムナードの喫茶ルームで、しばらく休憩してまたスタート地点に戻りました。 机の上には「明石海峡大橋ブリッジワールド」の認定証が用意され、そして頂上で写した写真が配られました。 私の認定証は、2333人目で、今まで同じ感動を持つ人が相当いらっしゃることが判ります。 厳密に言うと海抜289mの散歩は価値ある時間であると感じました。 お世話になったリーダー皆さんにご苦労様と、この企画が長く続きますように・・と祈りながらこのレポートを閉じたいと思います。 けっして危ない所ではなく面白い企画ですから皆さんの挑戦をお勧めします。 「2005.6.18記」 |